弊所では、依頼者や隣接の方や関係する方にていねいに話を聞いたり説明して納得していただくことを大切に思っています(印鑑を納得して押していただきたい)。
ただ、いくら大切だからといって依頼の業務を迅速に完了させることも大事な要件です。
そこで、業務を効率的に行うために工夫していることを紹介したいと思います。
MySQL
日々作成する文書や図面には、依頼者の住所や名前、土地の地番や地積など、同様の内容をいろいろなところに入力します。
業務の性格上、その文書に印鑑を押していただかなければなりませんが、押していただいたあとで、
「住所が間違っていた」
などということは避けたいものです。
そこで、法務局で調査した登記情報をデータベースにしようと考えました。
世にデータベースの製品はたくさんありますが、オープンソースで開発されていて、WindowsやMac、LinuxなどでうごくMySQLというデータベースを使っています。(ちなみに、このホームページもMySQLの上で動いています。)
データベースは、登録したデータを後で様々な形で取り出すことができます。
これは、地番区域を指定して、地番区域内の情報を取り出したものです。
そして、これは、所有者を指定してその所有者がどんな土地を所有しているかを取り出した、いわゆる名寄せです。
このように、必要なときに必要な情報だけ抽出することができるために、とても助かっています。
Ubuntu
例えば、分筆登記をするときに測量した成果は、何年も先に周りの土地を調査するために必要になります。そのため、
「パソコンが動かなくなったのでデータが使えなくなった」
ということがないように考えておかなければなりません。
先日のWindowsXPのサポート終了では対応に苦慮された方もいらっしゃるのではないかと思いますが、測量の計算ソフトなどWindowsでなければ使えないものもありますので悩ましいところです。
現在、WindowsとUbuntuのパソコンを併用しています。
Ubuntuは、オープンソースで開発されているLinuxの一つで、
Ubuntuの開発目標は、「誰にでも使いやすい最新かつ安定したOS」を提供することである。
とされています。
インストールも簡単ですし、オフィスソフトなどアプリもたくさんありますので測量などの業務ソフト以外ではこちらを使うことが多くなっています。動作も軽快で、安価なパソコンでも快適に動いてくれています。
気に入っている点をひとつ、依頼された業務のファイルはフォルダを作ってまとめてその中に入れていますが、そのファイルを開くにはフォルダの階層をたどって探して開くということをやっていました。
Ubuntuのデスクトップから直接、検索できますので、フォルダの階層をたどらなくてもファイルを開くことができて、私のとってはうれしいところです。
本質のところに集中
このように、世の中はどんどん進んでいて、便利な道具をうまく利用していきたいと思っています。
そして、本来やらなければならないところへ集中していこうと考えています。