家を建てたのに地目が田のままになっている

田んぼに家を建てたのに、ある日、法務局の登記記録(登記簿)を見たら地目がまだ田のままになっている。
農業委員会の許可はとったのになぜ変わっていないのか、というご相談をお受けすることがあります。

法務局の登記記録の地目は、原則、申請をしなければ変わりません。
いくら、現地の様子が変わっても自動的に変わるわけではありません。

たとえば、田に家を立てるためには農業委員会の農地転用許可が必要ですが、せっかく手間をかけて許可を取得して家を建ててもそれだけでは地目は変わりませんので、地目を変えるために地目変更登記を申請する必要があります。

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そのまま放置しておいて、年月が経って農地転用の許可がされたこともわからなくなってしまって、もう一度許可を取りなおさなければならなくなるということがないわけではありませんので、地目が変わったら地目変更登記を申請しておいてください。

家が建っていなくても宅地にできるか

農業委員会の許可が降りたので何らかの事情でできるだけ早く宅地にしたいからといって、まだ家が建っていないのに、地目を宅地に変更できるかということについては、登記は現実の状況を登記記録に反映して公示することですので、現地が変わっていなければ変更することはできません。

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